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どうして私だけ…

第1章 生活



「はぁ、宿題しないと」


凛花は起き上がる。


「ご飯は?」


「んー、食べるけど」


凛花は、そう言いながらも机に向かい、
英語のテキストを開いた。


「真面目だなぁ」


純奈はそう言い残して、
ドアから出ていった。


たぶん、ご飯を食べに行ったんだろう。


施設では、中学生のご飯の時間は
7時から9時と決まっていて
時間内に食堂みたいなところに行って
勝手に食べる。


『みんな揃っていただきます』


とか、
そんなことができる規模ではない
大型の施設。


食堂へ行けば、
小さい子が泣きわめいていたり
知らない職員がウロウロしていたり


だから凛花は、あまり
部屋の外に出るのが好きではない。



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