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どうして私だけ…

第1章 生活



ガチャン


ドアが開いた。



え、純奈?
ご飯もう食べ終わったの?


振り向いた凛花は、
再び驚いた。


給食のトレーみたいな、
夕飯を2つ抱えている。


「ほら」


なんの罪悪感もないように、
純奈はトレーを2つとも、
今は誰も使っていない机に置いた。


「ご飯。笑」


「怒られるよ…笑」


凛花はそう言いながらも、
教科書を閉じてご飯のトレーに向かう。


「べつに悪いことしてないじゃん」


純奈は涼しい顔。


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