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どうして私だけ…

第1章 生活



「夜中に洗って戻しとけばいいんだよ」


「うん、たしかに…でも…」


ルールを破ることに慣れていない凛花は
それでもちょっと抵抗がある。


それを見て純奈はふふんと笑う。


「別に悲しむ人いないじゃん。だから
これぐらい気にしなきゃいいんだよ」


悲しむ人いないじゃん、
というのは
純奈の口から何度か聞いたことがある言葉。


純奈のように自由に生きられればいいのにな、と
心のどこかで思ったりもする。


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