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どうして私だけ…

第1章 生活



「態度も反抗的だし、
注意してもやらないし、
本当に困ったものね。
どうして双子なのにこうも違うのかしらね、」


凛花は黙っていた。
言い返す度胸が自分にあればいいのに、
と思う。

それと、ちゃんと言い返せる理由が…。


そこに、間が悪く純奈が通りかかる。


聞こえたであろう八坂先生の声に、
純奈はなんの反応もせず、
黙って凛花を見て立っていた。


「純奈さん、あなたの今回の成績について
施設の方にお話しようと思います」


矛先が純奈に向く。




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