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もっとぐちゃぐちゃにして、

第4章 体の相性

今まで付き合ってきたり、行為をしたりすることもあったけど、「可愛げがない」だとか、「愛想がない」だとか、そんな理由でフラれてきた。だから、可愛いなんて言葉に免疫がない私には、彼が与える言葉はまるで毒にも薬にもなった。

「可愛いなぁ…」

顔を赤らめる私の頬を撫でる。そんな、大事そうに触れられると、どうしたらいいかわからなくなる。ただただ彼に翻弄されているうちに、服の上から胸を触られる。やわやわと感触を楽しむような彼の手つきに体の奥から疼くように何かが込み上げる。

「…ん、ふ……」

キスをされながら、流れるような動作でトップスも下着のキャミソールも脱がされた。ついでに部屋着用のハーフパンツも奪われた。さっきまでクーラーが聞いていた部屋にも関わらず、体が火照っていて熱い。お酒のせいだけではないんだろう。

「日菜ちゃん、感度いいんだね。…もう湿ってる」

「や、言わないで…」

ショーツの上からクリトリスをカリッと引っ掻かれて、ぴく、と体が跳ねる。何杯もウイスキーを飲んでほろよい状態だからか、肌をなぞられるだけでも身を捩ってしまう。

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