
もっとぐちゃぐちゃにして、
第7章 苦い気持ちと甘いチョコ
頭を鈍器で殴られたみたいに目の前がチカチカした。なんて言ったらいいのかわからなくて、結婚するんですね、なんて馬鹿げた質問をする声が震えているのを、どこかぼんやりと聞いていた。
「彼女と付き合って4年になるんだけどさ、そろそろ俺も彼女も年だし、結婚したいなってしばらく前から思ってたんだよね」
2人で飲みに言った日に言おうとしてたんだけどタイミングなくてさ、なんてヘラヘラと笑う。
先輩にとっては、そんなつもりはなかったのかもしれない。けれど私には、私の気持ちを弄ばれていたようにしか感じられなかった。
「…指輪、選ぶのお手伝いさせてください」
「ほんと?助かるよ〜、ありがとうな」
「ちゃんと結婚式には呼んでくださいよ?」
「当たり前だろ!」
あぁ、今ちゃんと笑えているだろうか。ひどい顔をしていないだろうか。プロポーズなんて、成功しなければいいのにと思ってしまう私は、性格が悪いなと自嘲気味に思った。
「彼女と付き合って4年になるんだけどさ、そろそろ俺も彼女も年だし、結婚したいなってしばらく前から思ってたんだよね」
2人で飲みに言った日に言おうとしてたんだけどタイミングなくてさ、なんてヘラヘラと笑う。
先輩にとっては、そんなつもりはなかったのかもしれない。けれど私には、私の気持ちを弄ばれていたようにしか感じられなかった。
「…指輪、選ぶのお手伝いさせてください」
「ほんと?助かるよ〜、ありがとうな」
「ちゃんと結婚式には呼んでくださいよ?」
「当たり前だろ!」
あぁ、今ちゃんと笑えているだろうか。ひどい顔をしていないだろうか。プロポーズなんて、成功しなければいいのにと思ってしまう私は、性格が悪いなと自嘲気味に思った。
