
もっとぐちゃぐちゃにして、
第7章 苦い気持ちと甘いチョコ
「まあ、とりあえず食べようよ」
待ってくださいなんて静止の言葉も聞かず、カランコロンとドアのベルがなって、「2名で」、なんて言っている先輩を追いかけた。
窓際のテーブル席に案内されて、運ばれたお冷をちび、と飲んだ。
「お前は何頼む?」
「ん〜……あ、このオムライスにします」
「お、これ美味しそうだな。俺もこれにしよっと」
通りすがった店員に注文を頼んで、先輩は私の方を見て、目をすぐに逸らした。あれ、私なんかしたかな?一抹の不安に駆られるも、先輩の様子がいつもと違うことに気づいた。
「先輩、何かあったんですか?」
「あ〜、いや、うん、まぁ…」
普段よりそわそわした先輩に問うと、どこか恥ずかしげに頬を掻いていた。私は嫌な予感がして、先輩の口の動きを見つめた。
「俺さ、今付き合ってるやつにプロポーズしようも思うんだ。指輪選ぶの…今度付き合ってくれないかな?」
待ってくださいなんて静止の言葉も聞かず、カランコロンとドアのベルがなって、「2名で」、なんて言っている先輩を追いかけた。
窓際のテーブル席に案内されて、運ばれたお冷をちび、と飲んだ。
「お前は何頼む?」
「ん〜……あ、このオムライスにします」
「お、これ美味しそうだな。俺もこれにしよっと」
通りすがった店員に注文を頼んで、先輩は私の方を見て、目をすぐに逸らした。あれ、私なんかしたかな?一抹の不安に駆られるも、先輩の様子がいつもと違うことに気づいた。
「先輩、何かあったんですか?」
「あ〜、いや、うん、まぁ…」
普段よりそわそわした先輩に問うと、どこか恥ずかしげに頬を掻いていた。私は嫌な予感がして、先輩の口の動きを見つめた。
「俺さ、今付き合ってるやつにプロポーズしようも思うんだ。指輪選ぶの…今度付き合ってくれないかな?」
