
無表情の宇野くん
第109章 おまけepisode 宇野くんと春休み。
中学校を卒業してから、高校に入る前までの期間を、果たしてなんというのか、私は知らないのですが、ここは春休みと表記しておきます。
春休み、五味さんの家に宇野くんが、遊びに上がり込んだそうです。
昼の二時頃で、まだ五味さんの両親がいる中、こちら彼氏ですと紹介される宇野くんと、菜箸と新聞を落とす父と母。
私はその場にいたら大爆笑してしまうところだったけれども、まあ五味さんは、そんなことなく、父と母の反応を待ったそう。
しばらく、漫画の背景が白くなったような顔だった父が椅子から立ち上がり、宇野くんの肩を力強く握りしめ、
「娘をよろしく頼む......でも変なことしたら頭にハンマー投げ込むからな」
と、耳元で囁いたそうです。
お父さん怖え。
まあそんな感じで、家族からの了承と公認を得て宇野くんと五味さんは健全なるお付き合いを始めることとなったのだった。
始めるといっても、別にその少し前までの交際期間が不健全とかではない。
五味さんに不健全な行為を、好意的に働いたのは未だ私以外にはいない。
春休み、五味さんの家に宇野くんが、遊びに上がり込んだそうです。
昼の二時頃で、まだ五味さんの両親がいる中、こちら彼氏ですと紹介される宇野くんと、菜箸と新聞を落とす父と母。
私はその場にいたら大爆笑してしまうところだったけれども、まあ五味さんは、そんなことなく、父と母の反応を待ったそう。
しばらく、漫画の背景が白くなったような顔だった父が椅子から立ち上がり、宇野くんの肩を力強く握りしめ、
「娘をよろしく頼む......でも変なことしたら頭にハンマー投げ込むからな」
と、耳元で囁いたそうです。
お父さん怖え。
まあそんな感じで、家族からの了承と公認を得て宇野くんと五味さんは健全なるお付き合いを始めることとなったのだった。
始めるといっても、別にその少し前までの交際期間が不健全とかではない。
五味さんに不健全な行為を、好意的に働いたのは未だ私以外にはいない。
