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無表情の宇野くん

第90章 五味さんと旅館の夜⑥。

早くも、二日目の夜を迎え、旅館に到着してしました。


旅館も旅館で楽しみではあるけれど、終わりが近づくとやはり寂しいもので。


夕食はご飯と、おかずが六品くらいの豪華な内容だった。


お風呂は前日と変わらず、私が五味さんのおっぱいとか揉んだりしながら、楽しく過ごした。


んで、消灯時間になってしまった。


しかし二日目は電気が消えた後も全員起きていて、女子トークに花を咲かせた。


修学旅行の夜っぽいやつ。


誰好きなのか、みたいな。


この二日間の思い出や中学校生活の思い出なんかも語りながら、しかしいつの間にやら、私は眠りに落ちてしまっていた。


しばらくして、尿意を催して目が覚め、お手洗いに行こうと、部屋のは壊れていたので、散歩がてら、外へと出た。


時刻は十二時過ぎだっただろう。


月が満月で、とても大きかった。


今にも空が月に飲み込まれてしまうのではないかというくらい。


寒い外を、ティーシャツ一枚で出歩いていた私は、前方を見つめた。


そこには、宇野くんと、五味さんが二人で立っていた。


五味さんは寝巻きで、宇野くんもティーシャツ一枚で。


緊張気味な二人の背は、少し震えている。


なにか、変な予感はしていたのだけれど。

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