あと3秒だけ。
第10章 嫉妬。
バレてたのかな。
それにしても、奥さんと子どもと今一緒にいるだろうに私にLINEしてくるなんて...。
【行きましたよ。奥さんとお子さんと一緒でしたね。】
何か素っ気ないかな。
【やっぱりかあ。・・・怒ってる?】
【別に怒ってはないです。】
【ねえ、明日なら会えるんだけどどうかな。】
明日ーー…
カレンダーに目をやる。
わ、ダメだ。明日は彩とご飯だった。
【ごめんなさい。用事があります。】
【そっか、了解!じゃあまた明日ね〜!】
【はい。おやすみなさい。】
なんか、淡泊すぎる返し方だったかな。
だけど何だか、今は気が乗らなかった。
見た光景が、しっかりと脳裏に焼きついていて
奥さんの顔もしっかりと覚えてるんだもん…。