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あと3秒だけ。

第11章 欲張りな心。


1階の仕事部屋から出て

休憩室に行こうと階段を登っていると


『あーりさっ』


上から声がして、顔を上げると


『神田代理・・・』


神田代理がいた。

ニコニコと微笑み手を振る彼を見ると

きゅんと胸が鳴って

昨日の嫉妬心がふわっと姿を消す。

周りに誰もいないことを確認して、

私も小さく手をふり返した。

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