あと3秒だけ。
第11章 欲張りな心。
スタスタと階段を駆け上がる
足取りが軽かった。
『今から休憩?今日早いね!』
『彩と順番変えたんですよ。』
『ふ〜ん、そっか。ねえ、ちょっと来て』
グイッと私の手首を掴むと
普段あまり人が立ち入らない『書庫室』の鍵を開け
部屋に入ると鍵を閉めた。
部屋の電気はつけなくても
微かに光の入るこの部屋は
薄らと顔が見える。
『2人きりになりたかった。』
ぎゅっと私を抱き寄せ
優しく唇を重ねた。
『こっ、神田代理・・・っ、ここじゃあダメですっ』
咄嗟に離れようとするが
グイッとまた引き寄せられて
『シーッ。静かにしてないとバレるから』
と、耳元で囁いた。
『それに、今は“貴久”だから。』
じっと私の目を見たあと、ニヤッと笑った貴久は
静かにしゃがみ、『ひゃぁっ』私のストッキングを
勢いよく下げた。
膝丈のスカートを左手で捲り上げ
右手でパンティの上から私の割れ目を
ゆっくりとなぞる。