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あと3秒だけ。

第18章 貴久side2


『え、貴くん泣いてるの??大丈夫〜?』

『ごめん…俺、次は絶対立ち会うから。
側でちえみを、支えるからな。』

『本当?!じゃあ、2人目また作ろうね♪
でも。とりあえず2年は我慢だからね、フフッ』


俺は気づかないフリをしていたけど

この時ちえみは静かに、泣いていた。




その時。俺は誓ったんだ。

次は絶対に立ち会うんだ、と。



昔のことを思い出していると、

気づけば隣の県に入っていた。

夜の高速道路は空いていて思ったよりも

早く実家に着きそうだ。

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