あと3秒だけ。
第18章 貴久side2
日付が変わって
深夜の1時を過ぎた頃ちえみの実家についた。
『あらあら、貴久さん!早かったわね〜』
お母さんが玄関まで出迎えにきてくれた。
『夜の高速道路は空いてたので…。
ちえみ、どうですか??』
『ちえみならリビングのソファに横たわってるわ。陣痛の間隔的にも、まだ時間はかかりそう。貴久さん、これから長くなるかもしれないから寝れる時に寝て起きなさいね。』
『そうですか…、ちえみの様子を見てきます』
リビングに行くと
『うぅ〜…痛い〜.....』と、ちなみの声がした。
『ちえみ、大丈夫か?』
俺は荷物を置き、
横たわるちえみの腰を撫でた。
『あ・・・貴くん。来てくれたんだ・・・』
『当たり前だろ!何で陣痛始まった時、俺に連絡くれなかったの…』
『ヘヘッ・・・、貴くん仕事忙しいかなって…イテテ』
ちえみ・・・
見ない間にこんなに、
お腹が大きくなってたんだなあ。