あと3秒だけ。
第18章 貴久side2
『あ・・・貴くん、今日はお母さんがしょうごと寝てくれるみたい。お母さん・・・今日ずっと面倒見てくれてたの・・・イテ。お母さん、今貴くんのお布団とか準備をしに2階に上がってると思うから、今日はもう寝てて。って、伝えてきてくれないかな・・・』
『わ、わかった。ちょっと、言ってくるね。』
ちえみは、こういう人なんだ。
自分より相手を思う気持ちがある。
あの時だって、
俺に『お疲れ様』と言ったじゃないか。
俺は、ちえみの優しさを忘れかけていた。
2階に上がるとちえみの言うとうり
お母さんは俺の布団を準備していた。
『お母さん。ちえみが、今日はもう寝て大丈夫だよ。と、言ってました。今日はしょうごの面倒見てくれたと聞きました、ありがとうございました。』