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あと3秒だけ。

第19章 突然の。


朝礼では、

貴久の送別会は明後日と連絡があった。

今日、明日、明後日、は

仕事の引き継ぎで

まだここにいることが分かった。


でも、送別会の日を最後に

貴久は異動することとなる。


朝礼が終わると、

貴久は支店長室に呼ばれ、そのまま入っていった。


『神田代理も異動かあ〜.....寂しいな〜』

彩は仕事の準備をしながら

口を尖らせながらそう言った。

『でも、異動も本人が希望してたみたいだし良かった?のかな〜〜』

え。

『えっ・・・異動をそもそも希望してたの??』

『うん、来た当初から希望してたみたい。
やっぱり帰りたいよね〜奥さんのとこ。』



ぽっかりと私の胸に穴が

空いてしまったような気持ちだった。

私。貴久と一度話したい。


その日の夜、私は久しぶりに貴久にLINEをした。

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