あと3秒だけ。
第19章 突然の。
【お久しぶりです。有紗です。
突然の異動で、驚きました。
私、貴久さんに話したいことがあるので、
お時間作ってもらえませんか??】
勢いでLINEを送ったけど
・・・・・・・・・堅苦しすぎた。
たまに既読がついてるか確認するけど
送ってから30分経つがまだ既読にならない。
私、もしかしてブロックされてるんじゃ・・・
変に不安になってソワソワして
また少しして既読がついてるか確認する。
『うわぁ!!』
まさかの、既読がついていた。
思わずトーク画面をホーム画面に切り替えて
ベッドにスマホを投げた。
私はすこし、スマホと距離を置き
LINEのメッセージの受信音が鳴るのを見ていた。
♪♪♪♪
LINEのメッセージではなく、
それは、貴久からの着信音だった。