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君がいる風景

第14章 男子会



キスした。
手を繋いだ。
添い寝した。

(勝手に寝顔にムラムラして自慰しちまったけど)
朝の目覚めを2人で迎えた。



恋人になれて付き合いだせたんだ。

その先に進むには
もうすこし
あとすこし時間をかけてあげないといけないのかもしれない

俺だけのペースで振り回したくないんだ。
翔ちゃんが好きで、
誰よりもなにより大切にしたい存在だから



「…智くん…俺も…大好き」


なんてあまく響く声色なんだろう。
巻き付けてくる翔ちゃんの腕、ぎゅうっと力を込めて抱き合いながらお互いのぬくもりを分け合ってた。


「今日も頑張っていこうな」

「うん」



恋愛初心者マークの俺のかわいい恋人。

向かい合うテーブルで翔ちゃんが用意して
くれてる豆乳とヨーグルトを食べた。
上唇の端っこの方にヨーグルトが着いたまま
気付いてないんだ。

バナナは半分こづつねって差し出すから
もしかして昨日のトイレのことがバレてんのか?
なんて内心ひやひやしたけど
もぐもぐむぐむぐ無心でバナナを頬張る翔ちゃん。

バナナはいいやって遠慮すると
栄養価が高いからって押し付けてくるから
じゃあ食べさせってねだると
皮を剥いて口元へ持ってきてくれる。

はやくホンモノの翔ちゃんのバナナが喰ますように


なんてこっそり不埒な事を考えてながら
目の前のバナナに食らいついた。



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