君がいる風景
第15章 秘密の
雷が苦手になったトラウマは
幼少期じいちゃんちで起きたある出来事。
じいちゃんちはおっきな犬を飼ってた。
俺はそのシロと遊ぶのが大好きでその日も
一緒に散歩に出かけてくれるって約束してたんだ。
だけど俺が昼寝をしてる間に
雨が降り出しそうだからってじいちゃんは
シロを連れて1人で散歩に出かけてしまってた。
昼寝から目が覚めると外は雨降りだしてた。
じいちゃんを追いかけるって泣きながら
我が儘言っても聞き入れては貰えなくて
窓のからじいちゃんとシロが帰ってくるのをずっと眺めてた。
しばらくすると物凄い雷の音と稲光り
こんな天気なのにまだ帰ってこないじいちゃんと
シロ。
不安で不安でなきじゃくりながら外を見てると
遠くから走ってくる人影。
いつになく吠え盛るシロ
急いで帰って来なきゃ行けないのに振り返っては
なにかを威嚇するように吠えるシロのせいで
じいちゃんはなかなか家にたどりつけなくて
無理やりに引っ張りながらシロを連れて戻って
来ようとしてたその時
じいちゃんとシロの背後に異様なくらいの
どす黒いおおきな塊が見えた。