君がいる風景
第16章 デート
「っ頭痛ぇ。ってか、帰るなら起こせよな!」
先に2人で帰ったことに朝から噛み付かれてた。
今朝、かずをうちまで送り届けてから仕事に来た
松潤のぼやき。
「悪かったな、一応声かけたんだぜ。
おまえら3人ともめちゃくちゃなピッチで
呑むは、ちゃんぽんするはでヤバかっただろ」
「大ちゃん、はよぉ〜
松潤も、昨日はめっちゃ楽しかったねぇ
またみんなで飲み会やろうね」
「雅紀ってすげえんだぜ
今朝も超豪華な朝飯用意してくれててさ。
びっくりだった」
人は見かけによらないってことを笑って話し
ながらお互いの職場へと向かった。
夕方に翔ちゃんとかずもバイトに来て昨日の
わちゃわちゃな歓迎会って名目の飲み会の話で
ホールの3人が盛り上がってたみたいだ。
けど俺にとっては、
飲み会より翔ちゃんと一夜を過ごせたことの
ほうが良かったことで、今朝キスしたこととかを
思い出すだけでにやにやが止まんねぇ。
自分がここまで誰かに恋して、その相手に
夢中になれるなんて思ってなかった。
上機嫌て明日の仕込みを準備してるところに
相葉ちゃんが声をかけてくる。