君がいる風景
第17章 ショッピング
周囲の席はほとんどが女子同士
みんな自分達の会話できゃいきゃい盛り上がって
るから大丈夫だろうけど
一応、囁くような小声にしてみた。
「ほら、一緒にいるとさ、日付け変わった
誕生日のときに翔ちゃんの口から1番に
おめでとうって言ってもらえるじゃん」
「そっか、そうだね。
じゃあ帰ってお泊まりセット用意しなきゃ」
にっこり微笑みながら
フォークに突き刺したパンケーキを俺に向かって
差しだしてきて
はいどうぞってなんてするから
隣の席の女子2人がジロジロこっちを見てきてる。
すると、その視線に気が付いた翔ちゃんが
このパンケーキめっちゃ美味しいですよって
両手で皿を持って可愛いくアピールするから
その女子の2人とも
真っ赤になって翔ちゃんに見惚れてたし。
ったく天然系の愛らしさ炸裂しちゃって…
女子よりも女子力が高いところは少し困るかも。
今夜うちに泊まり来た時に話したいこと
翔ちゃんにとっての恋愛観と俺との認識の
違いがとのくらいか確認してみたい。
これから先に進めるにはどうしたらいいのか
翔ちゃんのこと本気で大事にしたいからこそ
きちんと話し合うべきだと考えてんだ。