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君がいる風景

第18章 ヒミツの告白


夕方に
翔ちゃんちに戻ってきて、手早くお泊まりの
仕度をするんだけど、なぜかかなりの大きさのバッグを手にしてる。

まるで海外旅行にでも出かけみたいな荷物。
どこ行くときも大抵ポシェットか小ぶりなリュックですませる俺とは正反対。


荷物を自転車に積んで俺んちまでの坂道を2人並んで登っていく。
我が家に着く頃には陽も沈んでて、玄関の灯りをつける前に翔ちゃんのくちびるを塞いだ。

おっきなカバンがどさりと玄関先に落ちて
靴箱に背中を押し付ける格好できつく抱きしめて
翔ちゃんのくちびるを貪っていく。



「…ぁ…ぁ…まって…智くん…んぁ」

「待てねぇ、翔ちゃんっ」


身体をくっ付けて下腹部を押し付けて
太腿を擦り付けて確認できたこと。
翔ちゃんもしっかりと感じて反応してた。


長いキスの後しばらくぎゅっと抱きしめてた。




「ごめんっ飯にしよっか。」

「あっ…ん…あのね、智くん
御飯の後に、俺…
智くんに……あの、話したい事があるんだ。」

玄関先で
やり過ぎた事を反省しつつ自分の行動を
振り返ると思わず疑心暗鬼にとらわれてしまう。


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