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君がいる風景

第20章 2階の部屋


「みんなもうくるって?」

「あと、ちょいかかりそう。
買い物して、車で来るからって
………翔ちゃん、あのさぁ………」


「え?なあに、どうしたの智くん?」

「俺らが付き合いてること、あいつらに言うの
もうすこし先にしようか?」


「智くんと俺が付き合ってるってこと?」

「俺は、別になに言われても平気だけど
翔ちゃんはかずと同じ大学だし、バイト中とかに
あいつらにいろいろ詮索されたらうっとおしいだろ?」

「俺は平気だよ
だって、智くんのことほんとに好きだから」

「マジで?!
翔ちゃんほんとに平気なの?」

「うん、だって智くんは生まれて初めて
できた恋人だもん。
今ね、すごくしあわせな、気持ちなんだ。」

「じゃあさ、じゃあ
俺、タイミングみて話せる機会があったら
言っちゃうよ?」

「うん、大丈夫。」


向かい合って座ってるこたつ
そのテーブルに身体を乗り上げて翔ちゃんの
愛らしいくちびるを奪いにいった。

これが夜なら間違いなく襲いかかってるパターン!


翔ちゃんのきっぱりとした男らしい部分も
めちゃくちゃかわいいって思えたんだ。






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