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君がいる風景

第3章 歓迎会



テキーラのショットがテーブルに置かれると
松潤がやけに挑発的に笑ってきやがる。

一気にグラスを煽ってみせた
咽喉にひりつく感じ、この久しぶりの味わいが
心地よくて、2杯、3杯目と競い合うように
飲んでると
ほろ酔いの相葉ちゃんが追加の注文を阻止しようと
する。

「大ちゃんそろそろやめないと
テキーラばっか呑んじゃダメだよぉ」

「うるせぇ、雅紀はぁ黙っとけよぉ
今日は徹底的に呑んで呑んで盛り上がろうぜぇ」

隣りにいてた筈の翔ちゃんが松潤の取り巻きの
女子連中に囲まれて質問責めされていた。
そりゃあまあ、あいつの歓迎会だから話題の中心に
なって当たり前なんだけど


クソぉ…なんだか面白くねぇ



「おい、潤っ
テキーラでどっちが先につぶれるか勝負だ!」

「いいぜ、智。
負けた方が昼メシ2週間ごちすることな」


ショットグラスを10杯
テーブルに並べて潤と勝負していく。
ふわふわぐるぐるまわってものすごい浮遊感
ハイテンションで笑いも止まらなくなってきて

ヘラヘラと相手構わずに絡んで話しかけて
ゲラゲラ笑って
記憶なんて途中でぶっ飛んじまってた

最後に覚えてるのは心配そうな翔ちゃんの顔。



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