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君がいる風景

第3章 歓迎会



耳を澄ましてみても、生活音は聞こえてこない
住人の気配は無いようだ


「マジかよ…っ痛ってぇここ何処だぁ?」



開き直って布団から起き上がってもやはり見覚え なんて全くない部屋
じっくり見渡してみると殺風景な感じに思える。

まだ引っ越して間もないのかもしれない
開けてないダンボール箱があったり
雑誌や本が床に山積みされてたり



ヘックしゅッッ



って、俺パン一じゃねぇかよ?!
記憶を忘れるくらい呑んだのはかなり久しぶり

さっきの電話相手の松潤を恨みながら
たぶんあいつも同じような朝を迎えてるのかも
しれないって考えると笑いが込み上げてきた。


枕元にきちんと畳まれてるのは俺が昨日着てた服
同僚の顔を思い描きながらいったい誰の部屋に押しかけたのかを考えてみる。


ノート型パソコンを置いてあるテーブルには
グラスと二日酔いの薬にペットボトルの水


そこには智くんへと手書きのメモが書かれて
置いてあった



おはようございます
具合はどうですか?
二日酔いの薬を飲んでてくださいね。
今日の授業は一時限だけなので
昼前までには帰れますから
よければ部屋で待っててください。

櫻井翔


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