昭和回想録
第2章 少女・美幸
カーテンを閉めきって薄暗くなった店内。
ひんやりとしたコンクリートの土間にたたずむ少女。
美幸は立ちすくむマネキンのようだ。
そのマネキンは自らの手で羞恥の限りをつくそうとしている。
俺は手出しをしないで座っている。
あくまでも美幸自身の手で行われなくてはいけない。
自分の犯した罪を、自らの手で罰を受ける。
俺の言葉で。
逆らえば怒鳴り散らされる。
その恐怖心から逆らえない。
何を言われるのか不安になっている美幸。
ジッとしたままカラダが硬直している。
小刻みに震えながら。
それとは逆に俺は興奮し始めている。
目の前の少女を丸裸にしてしまうのだから。
口実は他に本を隠し持っていないかの確認だ。
でもそんなのはどうでもいいこと。
ようは服を脱がせたいんだ。
俺もドキドキしながら一言告げた。
その言葉にビクッとする美幸。
「スカートを脱いで・・・。」
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