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昭和回想録

第4章 二人の少女。



ボロアパートの屋外階段の途中で成人男性と少女が2人。

この異様ともいえる状況に、いつまでもこの場所に

たたずむことが危険だということがわかる。

近所の、他人の視線が気になった。

俺は困惑はしているが2人の少女を部屋に導きいれた。

今の困惑していることを解決するために。

相変わらず散らかっている室内。

コタツを中心として俺は奥へ座り、2人を対面に並

んで座らせる。

静まる室内。

俺は頭の中で整理した。

聞くべきこと。

なぜ2人はお互いの名前を交し合ったのか・・・。

俺は二人に向けて聞いた。

「2人は友達なのかい・・・」

中学生と小学生。

友達でもおかしくはないと考えていた。

口を開いたのは優子だった。

    「美幸ちゃんは、私のお姉ちゃんのお友達なの・・・。」

美幸もそれを聞いて黙って頷いた。

優子の中学生の姉を中心とした2人のつながり。

知らない仲ではなかったのだ。

だが、そのつながりもかなり深いものだということが

美幸の優子へ向けられた言葉で驚愕の事実となる。

    「優子ちゃんのエッチの相手はお兄さんだったの?」

優子はハッとする。

だが、顔を赤らめながらも美幸に返した。

    「うん・・。美幸ちゃんも・・・なの・・・?」

2人は顔を見合わせて微笑みあった。

俺は2人の会話の意味が分からなかった。

なぜ美幸が俺と優子とのセックスの事実を知っているのか。

そして優子も・・・。

俺の知らないところでなにが・・・。

俺は美幸に問いたださずにはいられなかった。

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