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昭和回想録

第3章 誰よりも・・・。






オナニーでの射精の気持ちよさの

余韻にひたっていたときに

チャイムがなった。

突然の来訪者だが相手にしたくなかった。

そっとしておいてくれと思っていたが、

投げかける言葉で目がさめた。


    「こんにちは。お兄さんいますかぁ!」


弾むような明るい声。




優子だ。



飛び跳ねて起き上がると

精液で汚れた服を脱ぎ

新しい服に着替える。

急いで玄関のドアを開ける。

そこには紛れもない優子が立っていた。

トレーナーにミニスカートの可愛いいでたちだ。

そんな優子との2人だけの再会。

1ヶ月ぶりだろうか。

運動会いらいだ。


    「きちゃった・・・。」


語尾が上がっている。

甘えるような上目づかいの視線の奥に

秘めたものを感じた。

とりあえず優子を部屋にいれる。

ドアが閉まると同時に優子は抱きついてきた。


    「寂しかった・・・。」


会えない時間がそうさせるのか。

小学6年生だけど、まるで大人の恋人のような

言葉だった。

俺は優子の心情を察した。

バイトをしていたとはいえ

俺は優子をほったらかしにしていた。

そしてその間に美幸という女の子と

セックスをしてしまった。



うしろめたい気持ちになった。



でも俺は優子が好きだ。

確かに愛してる。



愛しい優子。

俺は両手で強く抱きしめた。


    「うっ・・・」


漏れるような声を出しながら

優子も強く抱きしめる。

俺は両手を尻までおろし尻を鷲づかみにする。

優子は感じているのだろうか。

はァァ・・・と大きな息を漏らし

潤んだ瞳を俺にむける。

瞳を閉じたのを合図に俺たちはキスをした。

唇だけの甘いキスを・・・。

柔らかく甘い唇。



そして俺は優子を抱いたまま


後ろに倒れこんだ・・・。

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