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第15章 どんどん
目の前のハンバーガーに手もつけず
ぐったりと椅子の背もたれに体を預ける相葉君。
N「苦手なら苦手って言えばよかったのに。」
A「だって、かっこわりぃじゃん。ホラーだめとか。」
俺らがみたのは、"この夏一番の恐怖!"という
なんともありきたりな謳い文句の海外映画。
ホラーサスペンスらしく、
中盤まではビックリさせるような演出が多かったけど、
終盤では感動要素もあって、なかなか楽しめた。
と、思ってたのは俺だけのようで、
相葉君は終始、涙目でビビりしまくり、
主人公が怪しい扉を開けるシーンでは
「待って待って!」て声に出してて、
隣の女の人に笑われてたっけ。
N「食べれる?これ。」
A「ぅゔーー・・・たべる。」
そういってハンバーガーの包みを開け、
ちびちびと食べ始めた。
やっと回復し始めた相葉君と、
2人でシェアしたポテトをつまみながら、
このあとどうしようかって話に。
A「・・・にのちゃんち行きたい。」
N「うち?」
A「うん!だってこっから近いんでしょ?」
まぁ、歩いて15分くらいだし、
相葉君が来たいなら別にいいけど・・・
N「食べ終わったらすぐ行く?」
A「あ!一箇所だけ!よりたい場所ある!」
N「ん、わかった。」
急に息を吹き返し、
ガツガツとハンバーガーを食べ終えると
パチンっと両手を合わせてご馳走様でした!
といって立ち上がった。
A「 いこっ♡」
ご機嫌な相葉君に置いていかれないように
残りのコーラを急いで飲み干した。