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第21章 かこのこ







どんな子…かぁ。





N「太陽みたい、かな…。」



涼「太陽?」



N「眩しくて、みてるとこっちまで
あったかくなるような…。
そんな人、かな…。」




なんて。言ってて自分でも

恥ずかしくなってくる。





涼「へー…なんか雅紀みたい。」







おいおいおいおい



この子もしかして、俺とまーくんが

付き合ってるのわかってるんだろうか?




N「り、涼さんは?彼氏いないの?」




涼「わたしー?いないいない!
それにうちの部、恋愛禁止だし!」




N「そうなんだ……」




ちょっとだけほっとした…。

絶対ないって信じてるけど、

まーくんと付き合ってるとか言われたら

どうしようかと思った。





なんて安心したのも束の間。






涼「好きな人はいるけどね、」



N「へぇ…?」





続けて出てきた涼さんの言葉に、

またザワザワと心が落ち着かなくなる。



この先は聞いちゃダメだ、って

頭の中に警報が鳴り響いている。




涼「あのね…、」



それなのに


涼「私、雅紀のことが好きなんだ。」




きかなきゃよかった事実に対する落胆とともに、

どこかでやっぱり、と感じている自分がいた。

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