テキストサイズ

more & more

第29章 なみなみ

















A「お腹すいたね〜?
着いたらまずお昼だね〜。
にのちゃんお昼なにたべたいー♡?
あ、てか俺おやつにクレープ食べたい!」




約束の土曜日。

ガタンガタンと揺れる電車の中、

まーくんがさっきからひとりで話してる←







M「…うるせーなー、はしゃぐな!」





A「えー!だってみんなで
お出かけなんてはじめてじゃん?
楽しいじゃん?はしゃぐじゃん!!」






俺の頭上で繰り広げられる、

イケメンふたりの他愛もないやりとり。







どうせならまーくんも道連れにと思って

誘っては見たものの。




高身長、イケメン、おしゃれの

三拍子揃ったふたりの間に挟まれ

捕らえられた宇宙人的構図。





さっきから電車内でチラチラとふたりを

振り返る女子ども。潤くんはよしとして

まーくんは俺んだぞ。





N「がるるるる… 」






あーもう、こっち見んな!

威嚇するのに忙しい。









M「にの、落ち着け。どおどお。」




N「馬じゃないわ!」




A「にのちゃんはワンコだよっ」




N「なんの話?」




A「え?」




N「・・・は?」




AN「「・・・」」






M「…っぶはははは!
お前ら意味わかんねー会話してんなよ。」




潤くんの笑い声に、周りの女子どもが

またこちらをチラチラ伺っては

頬を赤らめている。




だーーーー!もうっ!注目集めるな!

おらおら!こっちみてんなっての!!








ストーリーメニュー

TOPTOPへ