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第29章 なみなみ
#A
今日も今日とてかずくんが可愛い。
この前試合の時も着てきてた、
ちょっと大きめの萌え袖パーカー。
それいいね、って褒めたら
今日も着てるんだもん。
こういうの、狙ってやってんのかなぁ?
ほんとたまらんよね?
それでなくても、かずくんとお出かけってだけで
俺のテンションは朝イチからマックスだ。
潤もいるってわかってるけど、
可愛いかずくんに顔の緩みが抑えられないっ♡
M「・・・おい、もう直ぐ着くぞ?
その気持ち悪りぃ顔なんとかしろ。」
A「んなっ!気持ち悪いってなんだよー! 」
N「・・・ほんと、顔やばいよまーくん。
ちゃんとして。」
A「えー?かずくんまでそんなこと言うー?」
電車内にアナウンスが流れ、
目的地への到着を告げる。
キーっとブレーキの音が響くと同時、
よろけた乗客がかずくんの背中にぶつかって
その勢いにかずくんがドンっと突き飛ばされた。
A「よっ、と…、あぶねーな、大丈夫?」
N「あ、ぅ…ん。ありがと、、、」
咄嗟に腕を伸ばしてかずくんを抱きとめると、
顔を上げたかずくんが予想外に可愛い顔してて。
そんで予想外に可愛い反応しちゃって!!
一瞬でボッと顔が熱くなる。
N「ね、まーくん、もう、大丈夫だから…。」
A「ぇ、あ!ごごごごごめん!!」
離して?と上目遣いで問いかけられ、
思わずギュッと抱きしめていたことに気づく。
慌ててその腕をパッと放すと、
潤がニヤニヤしながら
下りるよお二人さん?と言ってきた。
かずくんはプイッと口を尖らせて
さっさと潤についてったけど、
その耳がまた真っ赤っかで。
あーーーーもう!
今日も可愛いくてたまらない!!
電車の神様!嬉しいハプニングをありがとう!