more & more
第30章 ほわほわ
***---
M「あ、いたいた。 」
S「ごめん、先食ってたわ。」
M「あ、いやいーよ。
おいにの、なにボーっとしてんだよ。」
N「あ、・・・うん。」
翔ちゃんたちが取っておいてくれた席に
トレイを置き、
まーくんの向かいの席につく。
N「まーくん・・・。」
なんか、変。まだ怒ってるのかな。
俺がきてるのわかってるのに、
一度も顔を上げることなく
オムライスを頬張るまーくん。
A「…ごめん、ケータイさっきみたわ。」
N「あ、そうなんだ・・・」
やっぱり、変。
声のトーンもだけど、
俺の目を見ようともしない。
N「…まーくん、ごめんね。」
A「なにが?」
N「あの、伊野尾さんのこと・・・」
A「 ・・・。」
俺が話してる間も、こちらを一切見ることはないし
まーくんは食べる手を止めない。
A「・・・別に、怒ってないから。」
グイッとテーブルの上の水を飲み干して、
食べ終わったトレイを持ち去って行ってしまった。
S「えええ・・・・なに、超怒ってるじゃん雅紀 」
M「なに?まだ喧嘩してるの?」
N「わかんない・・・。」
あんな怒ってるのに・・・
怒ってないなんて言われたら、
もう謝れないじゃん。
N「俺、まーくんの部屋行ってくる・・・」
俺が言うのもなんだけど、
こんな些細なことで、こんな怒る?
なんかまーくんが別の人みたい。