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第30章 ほわほわ



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M「あ、いたいた。 」



S「ごめん、先食ってたわ。」



M「あ、いやいーよ。
おいにの、なにボーっとしてんだよ。」



N「あ、・・・うん。」





翔ちゃんたちが取っておいてくれた席に

トレイを置き、

まーくんの向かいの席につく。





N「まーくん・・・。」





なんか、変。まだ怒ってるのかな。

俺がきてるのわかってるのに、

一度も顔を上げることなく

オムライスを頬張るまーくん。




A「…ごめん、ケータイさっきみたわ。」



N「あ、そうなんだ・・・」




やっぱり、変。

声のトーンもだけど、

俺の目を見ようともしない。




N「…まーくん、ごめんね。」



A「なにが?」



N「あの、伊野尾さんのこと・・・」



A「 ・・・。」



俺が話してる間も、こちらを一切見ることはないし

まーくんは食べる手を止めない。




A「・・・別に、怒ってないから。」




グイッとテーブルの上の水を飲み干して、

食べ終わったトレイを持ち去って行ってしまった。





S「えええ・・・・なに、超怒ってるじゃん雅紀 」



M「なに?まだ喧嘩してるの?」



N「わかんない・・・。」




あんな怒ってるのに・・・

怒ってないなんて言われたら、

もう謝れないじゃん。




N「俺、まーくんの部屋行ってくる・・・」



俺が言うのもなんだけど、

こんな些細なことで、こんな怒る?





なんかまーくんが別の人みたい。






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