テキストサイズ

more & more

第31章 がらがら






黙ってもなにも・・・、




N「・・・もう、関係、ないから。」




言ってて自分の心臓がぎゅぅ、と

締め付けられるように軋んだ。




---R・R・R・・・



ちょうどのタイミングで鳴り出すスマホ。




ハッと息を飲み、ディスプレイの名前に固まった。




O「・・・でねーの?」



N「間違え・・・てんじゃないかな。」




今更、話すことなんてないでしょ?




O「最後に恨み節のひとつでも
言ってやりゃあいいじゃねぇか。」




N「・・・恨みなんて、そんなこと・・・」




O「んまぁ、お前がいいならいいけど・・・」




おーちゃんが黙ったことで、

部屋に沈黙が流れる。




---R・R・R・・・


またしても鳴り響くスマホの音。




O「・・・先、風呂入れよ!な!」



沈黙に耐えかねたおーちゃんが

バスタオルやら着替えを強引に俺の腕に持たせ

部屋から押しやった。



O「一階の廊下突き当たり!シャンプーとか
あるもん勝手に使っていいからな!」




にっこりと笑ってバタンとドアを閉めたおーちゃん。



はぁ、とため息をついて

お風呂場へと足を進めた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ