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第33章 時雨心地
それにしても。
N「・・・何で皆さん普通なんですか?」
ぽっと出て連れてこられた素人の少年に
歌を教えろと言われ、文句を言うわけでもなく
なんでここまでしてくれるのか謎なんだが。
マサ「あーーー・・・ここにいるのが全員とは
いわないけどな、みんなもう慣れてんだわ。
要求が急なのも、突拍子のないアイデアもな。笑」
それに舞台当日連れてこられたのも
お前が初めてじゃないしな、と笑った。
ジャニーさんの常套手段ってことか・・・
マサ「ただ、あの人の目に狂いがないことも
みんなわかってるから、従っちゃうんだよ。」
信頼してるってことなんだろうな。
ここにいる全員が師匠の元にたどっているというよりは
家族を囲むようにジャニーさんに接していて、
温かい雰囲気に包まれている。
俺に向けられる視線も、
好奇の目こそ向けられているものの
嫌悪感だったり負の感情は感じられないような気がする