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第34章 飛花落葉






A「・・・翔ちゃんと大学の話とかするの?」



M「んまぁ、翔の場合はずっと慶院大っていってたから」




翔ちゃんは都内の有名私立に

指定校推薦で進学を狙ってるとのことだった。

マスコミ関係の仕事に就きたいから

経済学部に行くんだって。



潤はプレイヤーとして大学でも頑張るけど、

その先はアスリートの指導だったり、

サポートする立場になりたいから

スポーツ科学を専攻すると言った。





みんな未来に動き出している。



目の前のことだけで精一杯だった日々が

もうすぐ終わりを迎える。


動き出さなきゃ行けない。


意思とは裏腹に。決意もつかないまま。

高校生活が終わったら、大学生活が始まって、

その先にはなにがあるのか。

自分は何者になるのか。何が正しいのか。



いま何を選択すべきなのか。



『バスケ選手になりたい!!』



小さい頃に見た夢は今も変わらない。

けど、、、、



けど、なんだ。


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