テキストサイズ

more & more

第34章 飛花落葉





なんでおーちゃんにそんなこと・・・

もしかしたらそんな表情を

隠しきれてなかったのかもしれない。




O「責めてるわけじゃないよ。」



そう笑ったおーちゃんは困ったように眉を下げた。



O「・・・にのが言ってたから。
まーくんが後推ししてくれた分、
自分も頑張らなきゃって。」



A「・・・そんな、」



O「にのはにのなりに、相葉ちゃんが
なんで別れるなんて言ったのか、悩んで、考えて、
勝手にそう思うことにしたんだって。」



あんなひどいこと言って突き放したのに?




A「なんで・・・」




恨んでよ、嫌ってよ、

最低だって罵ってくれてもよかったのに




ポタリ、と涙が机に落ちる。




俺が思ってるより

にのちゃんはずっと綺麗で

強い人だった。




O「それを横で聞かされたらさ、
チャレンジすらする気にならなかったよ。」




へ?と顔を上げると、

おーちゃんはまた眉毛を下げて笑った。




O「もらう、なんて偉そうに宣言しておいてだけどさ、
俺の入り込む隙なんて、どこにもなかったよ。」




A「・・・・・じゃあ、」




O「いまもまだ、にのは相葉ちゃんのことが好きだよ。」



てっきりおーちゃんとにのちゃんは

留学後にアメリカで付き合ったんだと思ってた。




S「…俺も口挟んでいい?? 」
一年のウィンターカップの時なんだけどさ・・・





ストーリーメニュー

TOPTOPへ