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第35章 雨露霜雪




全3公演分の配役が発表され、

それぞれの台本が渡されると

各ブロックのスケジュール確認が行われ、

今日のところは解散、となった。



オ「よっ、モリー。よかったな!」



帰り際、後ろからがっしり肩を組まれ見上げると

にやりと笑うオカダさん。

ちびだからってみんな

腕の中に収めようとしてくるのやめてほしい・・・




N「お疲れ様です…重たいですって…」



がっちりと鍛え上げられた体は

俺の抵抗じゃびくともしない。



オ「お前ちゃんと食ってんのか??
カリッカリじゃねーか」


N「ちょっ、やめてくださいってー!」



脇腹をサワサワされてくすぐったくてしょうがない。



しばらくされるがままにされていると

ケントがやってきて俺の腕をぐいっと引いた。



K「先輩、俺のハニーで遊ばないでくださいよ。」



オ「お前おいしいとこ持ってきやがって許さんからな。」



K「んふふふふ、恐れ入ります。」



オ「ふっふっふっ・・・・・」




俺を挟んで笑い合う2人の間に、

一瞬、ほんの一瞬バチッと

火花が見えた気がしたのは気のせいだろうか





K「さ、ハニー、狼だらけのここから早く帰ろう。」



オ「ニノ、ほんとのオオカミは
そいつだからな、気をつけろ」



N「・・・・?お疲れ様でした。」




2人の謎のやりとりを不思議に思いながら

ようやく解放された俺はケントとふたり帰路についた。



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