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第35章 雨露霜雪
マサ「それじゃ!みんなお疲れ様!かんぱーい!」
クリスマス公演が無事に終わり、
フィナーレの最終公演後には稽古場で打ち上げと称して
クリスマスらしいケータリングが振る舞われた。
K「カズ、ちゃんと食べてる?
チキンもってきたぜ。」
N「お、さんきゅー。」
オ「ほら、ニノ。スモークサーモン、うまいぞ。」
K「残念でした。先輩、カズは魚苦手なんです。
N「いやいや、生じゃなければ食べれるから大丈夫… 」
オ「ケントうるさいぞ、ほら、あーんしてやる。」
K「先輩ちょっと嫌がってるじゃないですか、
カズ、ほら無理しなくていいからチキン、あーん。」
N「・・・・自分で食べるんで大丈夫です。」
やんややんやと俺を挟んで言い合いをする2人を尻目に、
ポケットで震えたスマホをそっと開く。
あれから毎日このくらいの時間に届く
まーくんからLINE。1日の終わりの楽しみだ。
『そっちはクリスマスほんばんかな?
にのちゃんのとこにもサンタさんきますように。
こっちはきょうかてば準々決勝!!がんばるね!!
いってきます。』
ひらがな多めのまーくんからのメッセージ。
『こっちはクリスマス公演が終わって打ち上げ中!
頑張ってね!応援してる』
速攻で"既読"の2文字がつくと、
『あんまりハメ外しちゃだめだよ!』
クゥーン、と寂しそうな犬のスタンプ。
N「んふふふふ・・・」
K「カズ、何笑ってんだよ〜」
オ「なんだ?まさか彼女か?」
N「いや・・・そんなんじゃ・・・(照) 」
Kオ「「・・・・・(絶句)」」
連絡再開しただけで恋人に戻ったわけではないし?
K「え!!!カズ彼女はいないって言ってたじゃん!!」
N「あぁ、いないよ、いないけど…これは大事な人!!」
Kオ「「・・・(絶句2)」」
N「いや!まぁいまは俺の片想いみたいなもんだし??
全然、恋人とかそんなんじゃ、ないから//」
オ「おーまいごっと・・・」