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第9章 じりじり
S「・・・はぁ。」
3人で暫しの間固まっていると、
撫で肩を更に落として翔くんが戻ってきた。
O「翔くん、あれはいったい・・・。」
S「・・・はぁ。」
翔くんは両手で顔を覆うと
膝から崩れ落ちるように踞った。
S「・・・潤と俺、付き合ってんだ。」
A「えええええ!」
あー、やっぱりそうなのね。
なんかそんな会話だったよね。
O「えー!それならそうと言ってよ!!」
S「だって!・・・俺は別にいいけど、潤がそういう目で見られたら、と思ったら・・・。」
N「・・・。」
S「 でもそれが逆に潤を不安にさせてたみたいで・・。」
追いかけた翔くんに対して潤くんは
仲の良い俺や相葉くんにも関係を打ち明けないのは、
こういうことだったのかと吐き捨て、
ドアに鍵をかけ部屋にも入れてくれなかったそうだ。
A「あのさ、まだ頭が追い付いてないんだけど・・・おーちゃんは?」
O「すいません・・・俺のはドッキリです。」
A「 えーー!俺信じちゃったじゃん!翔ちゃんならありえそうだもん!」
S「うぉい!さらに傷口をえぐるんじゃねーよ!」
N「俺、潤くんとこいってくる・・・。」
もとはといえば俺が原因だし。
事情を説明してちゃんと謝ろう。
翔くんと相葉くんの部屋を後にすると、
短いはずの廊下が果てしなく長い道のりに思えた。