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第10章 さらさら
ほっぺに、チュウ・・・!?
A「だぁぁあ!センパイ!にのちゃん離して!」
突然のことに呆然とする俺。
相葉くんが三宅センパイの腕から
俺を引き剥がし抱き寄せた。
N「ぅあっぷ、!」
A「センパイ!にのちゃんで遊ばないで下さい!」
三「えーー、だってチュウしたくなったんだもーん。」
A「だぁぁめ!」
さらにぎゅぅっと抱き締められ、
相葉くんの胸板に預けた顔が熱くてたまらない!
ドキドキがとまらない!!!
三「お前こそ二宮くん、離してやれば?」
一瞬の間があって、
相葉くんがガバッとおれの肩を掴んで引き離した。
A「ごごごご、ごめんにのちゃん!!!」
N「・・・。いや。」
三「あーあ、相葉嫌われたー(笑)」
あああああ、顔が熱い!
絶対耳まで真っ赤だ、俺!!
くっそー、くっそーーー!
あれ以来相葉くんと適度な距離を保って
友達としてふつーーーーうに
過ごせるように心掛けてたっていうのに!
ドキドキすんじゃねー、俺の心臓!←
じとっと三宅センパイを睨むけど
にこにこ笑顔のまま。
おれの怨念は伝わっていないようだ。
N「・・・そろそろ部屋戻るんで。失礼します。」
未だに俺の肩をつかんだままの相葉くんに、
離してもらおうと顔をあげると、
伏し目がちにどこか泣きそうな顔をしている。
N「・・・相葉くん?」
声をかけると、肩を掴む手に
グッと力が入れられた。
N「いっ・・・!」
三「おい、相葉?」
みかねた三宅センパイが相葉くんの腕を掴むと
はっとした顔をして俺の肩から手をどかしてくれた。
A「あ、ごめん・・・!」
相葉くんはなにか言いたげに口を開きかけたけど、
グッと口を真一文字に結んだあと、
部屋に戻るね、とだけ言い、
俺と目もあわせずに踵を返し階段を上っていった。