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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第52章 何だ、このグロテスクなやつは?

そのままシュートを打ち込みゴールした
そこまではカッコよかった
だが「ゴ~ルっ!」と叫び、
またもやフルチンになり、部員の1人はそのまま康司を捕まえ倒してサソリ固めで思いっきり康司の身体をへし折らんとばかりにグイグイ締め上げた

「痛で~、ギブギブ、ギブ~マジで折れる~っ!」
フルチンで締め上げてるところを僕らがボールを思いっきり投げつける
そして更によってたかってボコボコにする

「テメー、またフルチンになってのかよ!ふざけんのもいい加減にしろ!」

僕らは事ある毎に康司がアホな事をする度にみんなからボコボコにされていた

何故、思春期真っ只中の頃に皆に見せつけようとフルチンになったのが今でも理解に苦しむ

こんな事ばかりやっていた、下手な芸人より面白かったかもしれない

でも部活が無い時は康司とゲーセンに行ったりして仲良く遊んでいた

ある時は土手でオモシロイのを見つけたと言って僕は学校の近くにある12階建てのマンションの屋上まで連れて行かれた

屋上に行くと貯水槽のタンクの下に手を突っ込んだ
するとその手には無修正の裸が載っている雑誌を引っ張り出した

「スゲー、これが無修正かよ!」

僕はワクワクしながら雑誌をめくった

「うぇ~、何これ!これが女のアソコかよ!」

その時初めて女性器を見た

何だこのグロテスクなヤツは!

女のアソコってこんなに気持ち悪いのかよ!
これが初めて見た感想だった
まぁ、誰もがそう思うよね、初めて見た時の感想は

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