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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第54章 物を投げるな!

「ポコチンの皮剥けてねぇのにセックスしてんじゃねぇよ、バカ!」

「うるせー、ヤッたもん勝ちだ!」

僕は当時から【ポコチン】と呼んでいた
それは、ビートたけしのオールナイトニッポンで男性器をポコチンと呼んでいた影響で僕もポコチンと呼ぶようになった

「どっちが先にポコチンの皮剥けるか勝負だ、このヤローっ!」

「テメーなんか一生皮っ被りだ、バーカ!」

こんなやり取りをした事があった
で、僕はそれを思い出し、真っ先に康司の部屋に行き、ポコチンを誇らしげに見せつけた

「おい、オレの勝ちだな!今からタバコ買ってこい、ダッシュだ!」

そう言ってフルチンのまま康司にパシらせた

「くそ、何でテメーが先に剥けてんだよ!」

そう言いながらダッシュで階段を降りて、ラークマイルドを買ってきた

「…ほら、買ってきたぞ、金払えよ…ハァハァ」

康司は階段をダッシュで上り降りしたからハァハァ言いながらタバコ代をよこせと言ってきた

「バカかテメーは!パシりはテメーの金で買ってくるんだよ!」

「あぁー、何コイツ!すんげームカつく!」

「先に剥けたオレが王様、テメーは奴隷だ!ウヒャヒャヒャヒャヒャ!」

「あぁ~、殴りてぇ!マジ殴りてぇ!」

僕は相変わらずフルチンで高笑いしながら康司の部屋に上がり込み、汗で濡れたシャツを脱ぎシャワーを浴び、冷蔵庫にあるコーラの瓶を取り出し、グビグビと飲んだ

「テメー人ん家の冷蔵庫勝手に開けてんじゃねーっ!」

「ウルセー、この輪ゴムヤローが!」

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