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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第56章 アタシも彼氏いないし…

「何頼もうか。メシ食ってないからな…モーニングにすっかな」

「あ、そうだ!小野っち、アタシ今日お弁当持ってきたから食べる?」

そう言って波多野はバッグを開けてバンダナに包んであった小さい弁当箱を取り出した
女の子らしく、可愛いプリントがしてあった

「随分小さい弁当箱だな。こんなんで足りるのかよ?」

「だって痩せないとさ」

まぁ女は何時の時代でもダイエットは必要不可欠なのだろうかね、そんなに痩せたってしょうがないと思うんだけど

「あ、すいません。アタシ烏龍茶と…小野っち何頼む?」

「えーと、じゃあアイスコーヒーで」

「かしまりました」

店員はオーダーを受けて奥へと入ってった

「その、うーろん茶ってのは何だ?」

当時はまだ烏龍茶というのがまだ珍しい時代だった
聞いたことはあるけど、どんなお茶なんだろうか?そんな事しか思わなかった

「烏龍茶って中国のお茶で、カロリーが0だからたまに飲んだりしてるの」

波多野は決して太ってるワケじゃなく、普通の体型だと思う、まぁ確かに中学の時は少しポッチャリ体型かな、と思ったが、高校に行ったら少し痩せていた
その辺が少し大人っぽく見えたのかな…
でも、痩せてるって感じは無いが、無理して痩せるなんて事しなけりゃいいんじゃないかなぁ

でも女子高生だから体型は気になるんだろうか
ちなみに僕は当時170センチ、56キロでやや痩せてる体型だった

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