テキストサイズ

1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第57章 1985年のトレンド

この年の秋に、フレンズという曲が大ヒットしてブレイクしたバンドだ
ボーカルのNOKKO(ノッコ)がよくマドンナのような衣装を着て歌っていた

当時の高校生がバンドを組んで真っ先にコピーする曲は男はBOOWY(ボゥイ)、女はレベッカと定番だった、これが2,3年後の高校生だったら、プリプリ(プリンセス・プリンセス)のコピーだったはず

BOOWYはこの翌年に、B-Blueというシングルでヒットし、アルバムBeat Emotionが初登場1位、87年に解散を発表、そして88年に東京ドームでLAST
GIGSを行い、日本の音楽シーンをリードした伝説的ロックバンドだ

「小野っちって何聴いてんの?」

「んー、尾崎豊とか佐野元春。洋楽だとプリンスとか最近はデッド・オア・アライブか」

ユーロビートは シンセサイザー等の電子楽器を多用したダンスミュージックで日本でもユーロビートだけを集めたCDが多く発売され、デッド・オア・アライブはそのユーロビートの先駆け的なグループだった

「ふーん、アタシ最近レベッカ好きでよく聴いてるんだ。絶対売れるよこのバンド!」

確かに数ヶ月後には、フレンズの曲を知らない者はいないぐらいにヒットするから、波多野も見る目があったのだろか?まぁ、波多野のような熱狂的なレベッカファンは「その前から売れてたしぃ」
何て事を言うんだろうな

すると背後から
「あれ、貴久何してんの?あっ慶子も一緒なの?」

振り向くと姉がいた…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ