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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第58章 アネキがウゼえ…

「あ、祐実センパイ!お久しぶりです」

「慶子元気にしてた?まさか慶子が貴久と一緒に居るなんてねぇ」

アネキと波多野は中学の時のバレー部の先輩と後輩に関係だ

「いや今日は偶然に駅で会って…で気がついたら二人してここで降りて。祐実センパイこそ何やってたんですか?」

「アタシは高校がここだから帰りにここに寄ったのよ。貴久、何でアンタまでここにいるのよ?」

あっ、そうか、アネキはこの駅で降りて学校に通ってたんだ

「バイト行こうとしたら久しぶりに波多野と会って、何やかんやでここで降りてブラブラしてただけだよ。アネキこそここで何やってんだよ?」

どうも外で身内に会うのは恥ずかしい

「何って、帰りにここに来ただけ。貴久お腹空いたからどっかでお昼食べない?慶子もいいでしょ?貴久が奢るから」

「オレまだバイトの給料入ってねえよ!」

「いいじゃないの、女子高生二人に囲まれてんだからご飯ぐらいご馳走しなさいよ」

ったく、何でテメーの昼飯までこっちが出さなきゃなんないんだよ!

「小野っち無理しなくていいよ、アタシ自分の分は払うから」

「大丈夫だよ、で何処で食うんだよ?」

「この上の階にハンバーガーショップあるからそこで食べよう」

「祐実センパイ、アタシ自分のは払いますから…」

「いいの、いいの!貴久こう見えてお金あるからご馳走になろう!さぁ行こう!」

姉は波多野の手を引っ張るようにして上の階に上がった
ホント、遠慮の無え姉だ…

「早くしないと座る場所無くなっちゃうよ!ここお昼になると混むから」

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