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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第58章 アネキがウゼえ…

そして上の階に行きハンバーガーショップに着くと、姉は席を確保した

「貴久、アタシ席確保するからチーズバーガーとポテトとコーラ頼んでおいて」

「ウルセーヤツだな、ウチじゃほとんどオレと話なんてしねーのに」

「えっ祐実センパイと話したりしないの?」

「しねーよ。っていうかオレあんまりウチに居ないから」

ウチにいてもギャーギャーとうるせえだけだ、ある意味オフクロよりうるさい
「ふーん。あ、小野っちアタシは自分の分は出すからホントにいいよ」

「あー、いいよ。ここは払うから大丈夫」

「いいよぉ~、小野っちに悪いよ!」

「んじゃ今度波多野が払ってよ。それならいいじゃん」

もののはずみで今度って言ったけど、次も会える機会あるのかよ?自分で言っておきながら次会うかどうかも解らないのに…

「じゃあ、今度アタシが払うね」

「何にする?オレはダブルチーズバーガーとポテトとジンジャエールに決めた」

「じゃあ、アタシはフィレオフィッシュとサラダとアイスティで」

僕はカウンターで3つを注文した

しばらくして3つのセットが来て僕は姉のチーズバーガーのセットと自分のセットの入ったトレイを両手に持ち席に向かった

「あー、これアタシ大好物なんだよね!あれ、慶子サラダでいいの?遠慮しないでもっと頼めばよかったのに」

遠慮のない女だ!こんな女に彼氏なんて出来ないだろうな

「いや、アタシ油っぽいの控えてるから…」

「えーっ、慶子太ってないじゃん?別に痩せなくてもいいよ、ねぇ貴久?」

「弁当もサラダ中心にしてるらしいよ」

「へーっ、無理しなくてもいいのに~」

「とにかく食おう、オレも腹減った」

「じゃあ小野っち、いただきます」

僕らはハンバーガーを食べた

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