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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第59章 大どんでん返し!

アネキはバイバイと手を振って店から去った

「小野っちと祐実センパイって姉弟なのに全く違うよね、性格が」

不思議そうな顔してる、どっちの性格が良いんだ?

「似てなくて良かったよ」

「何で?祐実センパイいいお姉ちゃんじゃない」

「ウチに居ると母親が二人いるみたいだよ。ちゃんと学校行け、とか勉強しろとかうるさいだけだよ」

「確かに小野っちはサボり癖あるからね!今もそうなの?」

「うーん、何かF高校落ちてから今のとこ通ってるけど、ヤローばっかでつまんなくてね」

波多野はアイスティを飲んで中の氷をガシャガシャとストローでかき混ぜながら、自分の事を話した

「アタシもF高校落ちたじゃん?で二次募集で今のとこに入ったけど、最初は行く気なんて全く無かったけど、それでも行ってみるとケッコー楽しいよ。
仲の良い友達も何人か増えたし。アタシは今のとこに通って良かったなぁって思う」

「オレさぁ、今の学校に1学期だけ通って編入試験受けて他の学校に行こうって決めたけど、オヤジに物凄く怒られて、入学金払ってすぐに他の行きたいなんてムシが止しすぎる!って怒られたし、学校行ってもヤル気なんて全くないし、ホントの事言うと辞めたくて仕方ないんだよ」

えぇ~、何で?ってな顔してら
だってホントの事だから仕方ない

「小野っち、面白い事見つけないとダメじゃん!」

「ねえよ、面白い事なんて。周りはバカだし、学校行っても寝てるか、マンガ読んでるかのどっちかだよ」

「で、小野っちの言う面白い事って何なの?」

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