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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第59章 大どんでん返し!

波多野は身を乗り出して聞いてくる、そういや楽しい事って何だ?

「んー、何だろう?彼女見つけて楽しい放課後を過ごすって事?そんなもんしか無いよ」

「だからあの時、アタシにああいう事言ったの?」

あの時とは原宿に行った帰りに駅のホームで告白した事だ
思い出したくないな…

「いや、それは違うな…」

「えっ?んじゃ何で?」

言いたくないんだよ、こんな事…
ましてや本人の目の前で言うのかよ?

「そうじゃなく、中学ん時に言えなかったから言っただけだよ」

しばらく無言になった
だからこんな事言いたくないんだ
僕はあまりの恥ずかしさに、今すぐ逃げ出したくなる程だょ…

だが次の瞬間、信じられない事を言った
「じゃ、アタシたち付き合おっか?」

(はぁ? )

まさに大どんでん返し!(当時、とんねるずがよく使っていた言葉で流行っていた)

「ねぇ、そうしようよ!」

ホントなんだろうか?ウソじゃないよな?

「うん、まぁいいけど…」

こうやって僕は波多野と付き合うようになった
冷静を装ってたが、心の中では飛び上がらんばかりに喜んだ

(…奇跡だ!ヤッター!ようやく付き合える事になったんだ!)

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