テキストサイズ

1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第60章 彼女は出来たが何をすりゃいいのか…

どうしたものか
今までは【波多野】【小野っち】という呼び名だったが、これからは【慶子】と呼ばなきゃならないのだろう?

ん?てことは波多野は僕の事を【貴久】と呼ぶのか?

…いや、それは無い無い
今更さら呼び名を変えるなんて恥ずかしくて言えない

あぁ~、何か彼女ってめんどくせえ?

別な意味で悶々としていた
それに彼女となると、マメに連絡する事になるだろう

当時はLINEどころか、ケータイも無い時代だ
電話ったって父親がいつもすわっている居間の側にあるから、会話をしても親が聞き耳立てながら僕の会話を盗み聞きしてるんじゃないか?

それに波多野のとこに電話しても、先に電話をとるのは親だろう

(彼女いるってことは案外不自由なのかなぁ)

そんなネガティブな考えが頭をよぎる
こりゃ彼女いるってのは色々と面倒なのかもしれない

電話をする回数は今まで以上に増えるが、何を話せばいいのやら…

まず、どうやって会話しようか?それにどんな話の内容はどうすりゃいいのか…

(姉ちゃんに相談しようか?…いやヤツは無理だ!第一、波多野が彼女になったから、どんな会話をすりゃいいの?)

何て事は口が避けても言いたくない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ